まだ興奮冷めやらぬWBC。
感動と名場面が数多く生まれた大会だったが、ここではリーダーシップという観点で、ちょっと振り返ってみたい。
栗山監督は、選手をとことん信頼し、正面から選手に向き合い続けた。また、試合では的確な采配により勝利に導いた。
栗山監督のリーダー像は、世の多くのリーダーの胸に刺さったのではないだろうか。
世界一を奪還した要因は色々あれど、監督が醸し出す「心理的安全性」により、選手のポテンシャルやパフォーマンスが最大限に発揮されたことも一つだったかもしれない。
心理的安全性とは「この組織(この人)は何を言ってもいいんだ」と思える心理状態のこと。お互いがお互いを尊重し許容し合う心のゆとりが必要だ。
心理的安全性は、PM理論で言うところのM(人間関係構築のスキル)であり、巧みな采配はP(成果達成のスキル)と言える。
栗山監督は両者のスキルが高く、PM理論のPM型に分類される優れたリーダーと言える。
栗山監督のリーダー像は、昨年のサッカーワールドカップで日本代表を導いた森保監督と重なる。
心理的安全性により部下のパフォーマンスを最大限に引き出し成果につなげる、これからの時代にマッチしたリーダー像なのかもしれない。