先日、初のリーダーシップ研修×ボードゲームを開催した。
依頼主は、静岡市を中心に県中部で介護事業を広く展開するＷ様。
参加者は、３０～４０代のリーダー候補５名。会場は、企業様の会議室をお借りした。
研修は、「ＰＭ理論について」「ゲーム」「フィードバック」の三部構成。
自己紹介後、早速ＰＭ理論の概要説明からスタート。やはりと言うか、この理論を知っている人は少ない。でも普遍的かつ分かりやすい理論だから、５０年以上経った今でも語られる。
続いてゲーム。
まずはルール動画を観てもらい、その後プレイ。当初は、練習として１～２ラウンド回す予定のところ、結果的にそのまま本番の流れになった。（皆さん真剣にプレイされ、とてもリセットするような雰囲気でなかった）
僕はと言うと、ゲーム中盤くらいまでは両テーブルを行き来しながら、しばしルール説明。
最初は皆さん戸惑っていたけれども（そりゃ普段ボードゲームなんてやらないからね、当然）、次第に慣れてきて、お互いルールを教え合ったり、声をかけながらプレイしていった。今までテストプレイでこのような光景を何度も見てきたが、やはり本番となるとホッとした。
個々のプレイ内容については、僕の方からなるべく教示しないよう心掛けたが、ただアイテムの使うタイミングや使い方は慣れないと難しく、またこれがチームプレイの肝になるので、時折アドバイス的に口を挟ませていただいた。
結果、見事両チームとも最後のプレイヤーのアクションで財宝を発見することができ目標達成！
ゲーム終了後、すぐに自然に「面白かった」という声が聞こえ、また研修の帰り際も「すごろくのようにボードに数字がふってあるのかと思ったがそうでなく、自由に（自分の意思で）動けるゲームだったから面白かった」という声もいただいた（思わず心の中でガッツポーズ）。「引き続き楽しんでもらえる作品を作るぞ！」って、次回作の制作意欲・モチベーションが一気に増した。
そしてフィードバック。
研修はここからがある意味本番だ。ゲームだけでは気づきを得られても、具体的な行動変容に移すのは難しいからね。
次のようなテーマを与えて、ワークとグループディスカッション、発表をしてもらった。
・ゲームと実際のリーダー業務の共通点
・スキルの棚卸し（１０枚のスキルカードを使用してＰ型かＭ型か自己分析）
・強いリーダーシップを発揮するために必要なスキル
・今日の一番の気づきや学び
共通点としては、「他者の動きや求めていることを考えながら行動することが大切」という、まさにチームプレーについて挙げた方が多かった。
スキルの棚卸しでは、（ちょっと想定外だったが）５人中４人がＭ型だった。年齢も若く、職種柄そのような傾向が強いのかもしれない。
今日一の気づきでは、ゲームを通じてＰＭ理論について学べたという声やコミュニケーションの大切さなどが挙がった。
課題もいくつか見つかったが、手応え十分な研修となった。
Ｗ様、ありがとうございました。是非今後のリーダー業務に活かしていただけたら嬉しい限りです！